ベンゾジアゼピンの離脱、減薬・断薬、その道のり

ベンゾジアゼピン系薬物を減薬、断薬へ至る日々を綴っていこうかなと思います

こんにちは。
もう年の瀬ですね。



前回の記事にて「9月にスリップした」と書いたのですが、その余波で今またほぼ一気断薬に近い状態になってしまいました。
(※スリップとは、辞めていた酒や薬物を再摂取することをいいます。)


経緯はこうです。

スリップする

スリップしている間、毎日定量飲んでいたベンゾジアゼピン系薬物の一日摂取量が減る

抜けてから反動で毎日のBZDの定量が増える

買い置きしていた分が底を尽く

増薬後一気断薬(現在)


だんだん具合の悪くなる時間帯も分かってきて、「本来なら(離脱中に)離脱について思考を巡らせることは良くないのではないか」と云われていますが、自分の場合は分析したほうが不安が明けて心が少し楽になることに気付き、日記を更新してみました。


変な話ですが、離脱中は、幾重もの薄い脱皮のような抜け殻の中から、『感覚は正常か、思考はまともか、運動能力はあるか』と考えながら、考えている自分を果てしなく見ている、という感覚になります。

不安で仕方がなく、自分の一切の時も『おかしくなったらどうしよう』という発狂不安への対処が、こういう思考の常同行動を起こしているのかも知れません。

こういう自分に気付くと、『あ、これはもうBZDが一定の血中濃度量より下がってきてるな』とハッとすることがあります。
それで自罰的に逡巡するのは諦めるようになりました。良いのか悪いのか。


だからといって離脱症状の酷さが和らぐものでもなく、何度この状態に来ても『きついな……』と歯を食い縛ります。


それで今回は、(増薬した分のペースで数日経過すれば、後日)飲む薬が足りない、と気付いた時点で回避行動をとり始めました。
それが心に留まったのでメモです。
括弧の中はデメリットです。


医療機関自由診療で診てもらって薬を買ってくる
(↑ そういうとこもあるにはあるが、そういうのは闇医者っていうんじゃないのか、と悩む。)
(↑ 仮にそうなると保険適用外の価格になるので出費が嵩張る。)
(↑ 都心部に薬なしで出掛けて、外出の為の準備、ヒトと話す、移動往復のエネルギーが要る。)


BZDと似た作用のもので離脱の始まりを緩やかにできないか
(↑ お酒とか? 交叉耐性の典型物質ではないか?)
(↑ 交叉耐性を獲得するということは、下手に飲むと、特定代謝酵素を更に誘導してしまうのでは?)
(↑ 結果、離脱を早める可能性もあるのでは。)


拮抗薬
(↑ よく考えれば離脱が激しくなる。)
(↑ そもそもベンゾジアゼピン系薬物の拮抗薬を指定して買ってこれない。)
(↑ 無理ではないが現実的でもない……。)


漢方薬
(↑ 細密にみれば長期間の離脱症状に対して有効成分はあるにしても、今現在の離脱を抑える西洋薬のような働きは期待できない。)
(↑ それもあるのかも知れないが離脱の寸前には探す時間がない。)


サプリメント
(↑ 所謂GABAに作用するようなものからファーストチョイスなのかも知れないが、成分と作用を絞り込む時間がない。)
(↑ 高価なものもある。)
(↑ GABAに作用すると云えどもお酒からカフェイン、咳止め薬、めまい・乗り物酔い止め薬があり、博打になってしまう。)
(↑ 個人輸入だと手元に来るまでに時間がかかる。)


だいたいここらを葛藤しました。

今後のヒントがあるのか?
この考え方は既に物質依存者の回避行動ではないのか?

というあたりも一回りして、それでもやはり候補にのぼってくるもの( = 減薬をしながら併用できる方法も含めて)はこの辺なので項目化してみました。

以後それぞれの方法をもっと探索していければいいなと思います。



自分自身がBZDの激しい離脱症状に遭ってから、近年の資料を改めて探して読む機会ができました。
そこで驚かされることは多いです。


例えばですが、クロルプロマジン - Wikipedia という薬があります。

以前ではこれは主剤として出し、プラス補助のお薬を諸々とつける感じでした。
またはパーキンソン病様の錐体外路症状が確認できるのに、これを飲ませたりしました。

クロルプロマジンは様々な受容体に感応するのでとりあえず出しやすかったのだと思います。
現在はその適応の広さから逆に副作用が多く認められ、積極投与はあまりしません。

BZDもそうだなと思います。
幅広く安全だと謳いながら、後年、多岐に渡る残遺症状で苦しめられる。

こういうことが自分の生きて知る間(例えば1900年台~2020年以降の研究等)に往々にしてあるんだな、と愕然ともします。
もう少し勉強し直していこうと思います。

何卒、皆様からのご鞭撻のほどをお願いいたします。



冬になると気圧が乱れ、冬型低気圧で鬱の悪化する方が多いです。

息をするのですらしんどい日もあります。目を見開いて天井を見、ただただ泣くだけの日もあります。

それを他人が大丈夫とは云えません。だけどゆっくりゆっくり、少しずつ少しずつ、共にやっていきましょう。


最後まで読んで下さり、本日もありがとうございました。
何方様もほんとうに無理のありませんように。